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練り物好きは同じでも・・・

無いものねだりなんでありますが、異国に行くとその土地ならではの文化が羨ましくってしょうがないときが多々あります。

私の場合は特に食文化なんでありますが。

韓国のデパ地下の充実度は日本を越えるようなところもあり、近年特に近代化が進みそれはそれはきれいにリニューアルしたロッテデパートの地下(でも、私はリニューアル前のちょっぴり雑然とした雰囲気も好きだったけれど・・・)でも、特出すべきなのが味見文化ね(ちょい食べ文化ともいう)。

 

韓国で日本で言うところのさつま揚げのようなものがあり、色々な野菜なんかが入れられてさまざまな種類が売られている。そして、その横には必ずといってカウンター(ほんのちんまりとした)があり、ケチャップ、チリソース、韓国醤油(ちょっと甘い)マスタードなどが置いてあり、老いも若きも嬉々としてそれらを食べている。

私は必ずその横を通ると「食べるべきか、我慢すべきか。この後おいしい食事にいくんだから我慢かな?う〜〜ん」と悩む羽目に陥るのだ。

 

それだけ、ちょこっと摘むのって魅力的!!韓国は屋台もあちこちにあり、一番多いのが軽食屋台。ここでは主に、トッポギ(韓国餅の唐辛子味噌炒め)キムパプ(韓国海苔巻き)おでん(串に刺した練り物を韓国でもおでんという)が売り物。決して安くは無いんだけれども、屋台の前に群がっている人々が美味しそうに頬張る姿には、抗えない魅力がある。


それからタイ。バンコクでもプーケットでも、国中あちこちに屋台や天秤棒を担いだ物売り(勿論食べ物ね)がいっぱい!この国の人々は1日中食べている。
一回の量が少ないからいつも小腹が空いているのだろうか?(例えば汁そばやラーメン風(バミーという)のものは日本の3分の1と思えば大体見当がつくと思う。そしてそのバミーにも必ずつき物が、ルークチンと呼ばれるすり身団子)。

立派なショッピングセンターの受付嬢が、制服姿でビニール袋に入った食べ物をぱくついていたりして面食らうこともある(日本じゃ考えられない光景だ)。

   

私がタイの屋台でも心引かれるものに様々な練り物や、ソーセージなどを串焼きにしたものを売る屋台があって、こうした屋台は遊園地の前や動物園の前に出ていることが多く、多分日本で言う子供たち相手にとうもろこし売る感覚かな?

勿論子供たちだけの特権でなんてあるはずもなく、いい大人がこれまた嬉しそうにナムチムと呼ばれる様々なたれにつけて食べる。

あぁ羨ましい!!日本では、大の大人が串刺しの練り物団子なんかを立ち食いしていたら、みっともないとか、言われるのが落ちだが、韓国でもタイでも皆堂々と自分の食欲に率直にお答えになっているのだ。

というような事を、タイ在住の姉に言ったところ「でも、タイのすり身より日本の魚のすり身は美味しいんだから、日本のすり身で作ったら直美味しいだろう!」と言った。

食文化の違いも、すり身の違いも、お互いにないものねだりなのである。

塩川 純佳





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