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成分名
エネルギー 23kcal
水分 92.2g
タンパク質 4.6g
脂質 0.3g
灰分 2.4g


カルシウム 72mg
リン 25mg
0.1mg
ナトリウム 680mg
カリウム 54mg
マグネシウム 160mg
亜鉛 0.2mg



ビタミンA 6μg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンC 0mg
ビタミンD 0μg
コレステロール 1mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
マナマコ:真海鼠
標準和名 マナマコ
(ナマコ網マナマコ目マナマコ科)
別名 ナマコ
地方名  
英名 KIchiji rockfish
Big hand thornyhead
学名 Sebastolobus macrochir(Gunther)
解説
ナマコは古くには「コ」とよばれており、「海鼠」と書いてコと呼んだ。したがって有名な尾張のこのわたは、漢字で書くと「海鼠腸」となる。また、古書には生海鼠。あるいいは、生鮮海鼠と書いてナマコとふり仮名を附けたり、奈万古、奈未古、奈麻古と漢字を充てたものもある。ゆでて干した干製品は、「煎海鼠」であるが、強精の薬効があるとして人参(朝鮮人参)にたとえて「海参」と書く。面白いところでは、海参も中国では「海男子」とも書く。これに対して「海婦人」が貽貝である。英国人は、その形から「sea cucumber(海のキュウリ)」と呼ぶ。ナマコは、古事記にも登場するほど昔から知られていた。猿田彦命が海の生き物をみんな集めてこれからも忠誠を誓うように伝えたところ、ナマコだけが返事をしなかったので、「此の口や答えせぬ口」と天字受売命が刀で切って口をつくったため、今のような口の形になったという。この神話から、煎海鼠を調物として献上するときは、天字受売命の神前にも供えられていた。また、神事に用いられただけではなく、後の世には大陸との交易にも重要な役割を果した。「海鼠腸」、「海鼠顧」、「くちのこ」の製造は冬の風物詩でもあるが、寒空のもと、少量の内臓を丹念に処理しなければならず、指先が切れるようなつらい作業でもある。
分布領域
千島列島、樺太から九州南端までに分布する。日本の各地沿岸に生息する。
生鮮・加工法
生鮮利用向けには、活けものや生鮮ものが取り扱われる。店頭では、活けものや生鮮もの、一口大に切りパックされたもの、干しなまこが並ぶ。一部、生食用に下処理加工される。生鮮物の需要は減少しており、乾製品や塩蔵品、珍味などの加工品にされる。北海道や宮城県を中心に、干しなまこなどの乾製品に過去される。また、石川県や西日本地域では、このわた(腸の塩辛)、くちこ(生殖巣を開いて伸ばし干した乾製品)、このこ(卵巣の塩漬けを伸ばして乾燥したもの)、いりこ(丸ごとゆでて乾燥したもの)などに加工される。
主な食べ方
秋の終わりから冬いっぱい、2月くらいまでが旬。生食の場合、肉は硬く弾力があり、コリコリした歯ごたえがある。ただし、味はないに等しい。縦半分に割り、内臓を取り除き、適当な大きさに切って酢で食べる。好みで、二杯酢、三杯酢にしたり、七味などを添えてもよい。そのほか、ワカメ、キュウリなどと一緒に酢の物にしてもよい。干しなまこは、戻して調理すると口の中でとろけるほど軟らかく、調味料の味がよく染み込む。真水でよく汚れを洗い落とし、10時間以上、または一晩たっぷりの水に漬けて、よく戻してから調理する。中華料理では、適当な大きさに切り、魚介類、きのこ類と一緒に煮込んでスープにしたり、あんでとじた煮物にする。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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