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成分名
エネルギー 58kcal
水分 84.7g
タンパク質 13g
脂質 0.3g
灰分 1.8g


カルシウム 51mg
リン 220mg
0.3mg
ナトリウム 340mg
カリウム 280mg
マグネシウム 41mg
亜鉛 3.2mg



ビタミンA 8μg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.07mg
ビタミンC 1mg
ビタミンD 0μg
コレステロール 34mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
タラバガニ:鱈場蟹
標準和名 タラバガニ
(エビ目タラバガニ科タラバガニ属)
別名  
地方名 タラバ(北海道)
英名 King crab
Alaska king crab
学名 Paralithodes camtschaticus
解説
鱈の漁場に棲んでいる蟹という意味である。タラバガニ漁が始まったのは、偶然による出来事からだった。鱈漁の漁船の船員が、ついうっかりと海底にまで網を下ろしてしまったところ、見慣れないカニが引っかかっていた。その当時は、食べられることもなく、捨てられていたという。タラバガニの漁には、缶詰加工機構を備えた操業船で出漁する北洋カニ漁が有名で、小林多喜二の『蟹工船』でもよく知られている。
 なお、タラバガニはカニとは呼ばれていても、真のカニ類ではない。カニ類は背中から見ると鋏脚である第一脚から第五脚まで5対が見えるが、タラバガニ類は鋏を含めて4対しか見えない。また、タラバガニでは、雌の腹部は右側によじれ、内側には左側にしか腹肢がないこと、生殖孔は第二歩脚の底節に開いていることなど、真のヤドカリ類と共通した特徴を持つ。したがって、タラバガニの正体とは、「カニの形をしたヤドカリ」ということになる。
分布領域
アラスカ沿岸、ベーリング海から樺太周辺などの北太平洋に広く分布する。日本では日本海沿岸や三陸以北の太平洋岸に生息し、北海道のオホーツク海沿岸、太平洋沿岸域に多い。成体は産卵期である春に浅海域に集まり、産卵行動を終えると沖合の深場へ移動する産卵回遊をする。
生鮮・加工法
生鮮利用向けには、活がにや生がにで流通する。水揚げしたときにボイル・缶詰加工されることが多い。活がにはおが屑を入れて梱包して、また、生、ボイルのものは、丸のまま、または脚を切り放して氷冷したり冷凍して取り扱われる。店頭では、脚を切って束にしてあるものや割ってあるものが多い。丸のままや鍋物用に他の魚介類や野菜などと人数分にパックしたものもある。タラバガニの加工品のほとんどが缶詰で剥き身やほぐしたものなどがある。
主な食べ方
旬は晩秋から冬にかけて。雌よりも雄のほうが美味。ごく新鮮なものは刺身で食べられる。身はとろけるように軟らかく、甘い。生のものはゆでてわさびおろしや二杯酢、ぽん酢、だしの入った酢などにつけて食べる。また、焼き蟹やかにすき、鍋物、味噌汁の具などにする。
カニをゆでるときは、脚を輪ゴムか紐で結び、腹ぶたの中に塩を一つまみ入れ、甲羅を下にして蟹味噌が流れ出ないようにしてゆでるとよい。活がには口を金づちや出刃包丁などで叩いて麻痺させてから熱湯に入れる。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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