精肉に関する偽装表示問題から端を発して、生鮮食品全体についての表示に対する不信感が広がっています。水産の業界でも不明瞭な部分がありますので、中島水産の基本的な考え方をお話しします。
 当社は、「安全・安心」を第一に考え、「おいしい」物を「適正価格」で提供することを基本理念としております。優れた品質の商品を安心しておいしく召し上がっていただけるよう、常に心掛けております。

 まず、企業である以上、法律を守ることが大前提であり、社内に「コンプライアンス委員会」を設け、コンプライアンス意識の向上を図るとともに、法令等の違反がないかという監視を行っています。また衛生問題については、永年衛生保健行政に携わってきた方を「衛生顧問」としてお迎えし、店舗の巡回や研修会を通じて教育、指導を行っています。
 さらに、昨年四月に研究開発業務や食品衛生に関する機能の充実、強化を目的として100%子会社の中島水産バイオアンドテクノ株式会社を設立し、同じ頃に完成した新物流センターにおいて、同社「品質管理室」が皆様方に提供している商品の品質検査を行ったり、協力工場などの品質管理体制のチェック、指導を行っております。

 次に表示の問題ですが、当社は平成十一年に成立した改正JAS法に従った表示を行っております。名称、原産地、天然か養殖か、解凍されたものか、など適正に表示しております。しかし、法律の範囲内では皆さんが誤解する表現があります。たこ焼きなどに入れる「蒸しダコ」は、大部分がアフリカ産の原料を使っていますが、静岡産としても構わないのです。つまり「蒸しダコ」は、加工食品なので加工地を表示すれば良いのです。皆さんが国産と思っていた原料が、実は外国産のものであったというケースはたくさんあります。そこで当社では独自の基準を作り、紛らわしい物については、加工品と原産地を併記することにしました。外国産のものは、国産の物に比べて劣ると考えておられる方が多いようですが、京都の夏の風物詩「鱧」については、一般的に価格の高い順に並べると韓国産、瀬戸内産、中国産となります。

 国産品のほうが高品質なものがはるかに多いわけですが、原料不足により高価なために皆様の食卓に毎日のることは難しいのです。当社が皆さんに代わって「目利き」を行い、「おいしいわりには安い」という商品を提供しているのです。
 これからも、正しい情報をお伝えします!

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