中島水産株式会社社長 中島明

 前回の「おさかなぶっく」でお話しましたように当社にとって実質4ヶ国目となる香港に3月12日に出店をいたしました。香港ジャスコの店舗内に寿司と鮮魚の店をおかげさまでオープンすることが出来ました。
新規開店の店舗でもありませんし、新聞チラシが入ったわけでもありませんでしたが、初日から大変多くのお客様がご来店され、お買い物をしていただき、大成功のスタートとなりました。
 特に、寿司は12個入りセットを25香港ドルの特別価格にて販売したところ、本当に飛ぶように売れ、その商品だけで、一日で600個を超える販売を記録しました。1個あたりの価格は、シンガポール店での価格と同じ35円相当額になります。
 香港の持ち帰り寿司は、1個70円近い価格のものがお客様から最も好評を博しておりました。そこへ、約半額の価格で、しかもシャリの味にこだわりのある寿司を当社が販売いたしましたので、お客様からは大変高い評価を得ることが出来ました。特売ですから、いつまでもその価格では販売を続けることは出来ませんが、それに近い価格を提示できるように努力してまいります。
 このような低価格の寿司が実現できた大きな要因として、多国間の調達があります。マグロは台湾から船便で、海苔は中国もの、サーモンはノルウエーからの直輸入、干物は大連から、そして屋号看板などは中国の業者にお願いするといったように、最初からグローバルな調達体制をとっております。更なる高品質、低価格の実現のため、グローバル調達ネットワークの拡充をこれからも図ってまいります。
 もうひとつの要因として、販売指導があります。指導応援のために日本から派遣したのは1名のみです。台湾からは5名、マレーシアからは2名の応援です。それぞれの言葉の問題はありますがそれを乗り越え、香港スタッフと連携、協力して新しい店作り、商品作りに取り組みました。こうした努力が実って、前述したように素晴らしいスタートになりました。
 しかし、残念ながら現地に発生した謎の肺炎問題で、売上は影響を受けておりますが、肺炎問題が解決した時点では、もっともっと多くのお客様にお買い求めいただけるものと確信しております。ご期待ください。

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