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目の前に瀬戸内海が広がる相撲茶屋「振分」。 店名は、横綱・朝青龍も所属する高砂部屋の振分親方から 暖簾分けして頂いたもの。 店内には、力士の写真やイラスト、手形など お相撲を連想させる小道具がいっぱい。 明石産の旬の魚を、素材を活かしたお料理で 楽しくおもてなしして下さるお店です。 |
すぐ目の前が海ですから、鯛にタコ、鱧にふぐ…とその時期に明石で捕れたお魚をお出ししてます。四月に入ると桜鯛と呼ばれる真鯛が旬の時期となります。明石の桜鯛はいいですよ。丁度、産卵の時期ですので真子や白子がたくさん詰まっています。真子や白子は春ならではの素材で、薄味に炊いて煮付けにしたりお刺身に盛りつけたり。白子はてんぷらにしてもやわらかい食感と外のカリッとした衣の相性が抜群です。すだちかレモンを絞ってお塩で召し上がって下さい。 鯛は色々な料理ができるんですよ。生でも焼き物でも美味しいですし、揚げ物、鯛飯、鯛寿司、アラ煮と。寒い季節は鍋も合いますね。皮も美味しくいただけますから捨てるところが無くて使い安い。調理法によって様々な味がでてくるけどやはりお刺身がおすすめですね。 桜鯛の由来は、桜の時期が旬なのと鯛の身がきれいな桜色だからでしょう。実際、調理するときに鯛を見て「きれいだなぁ」と思うこと、ありますよ(笑)。特徴は身が締まっていること。歯ごたえがあって、噛めば噛むほど口の中に旨味が広がります。決してしつこく無く本当に美味しい魚ですね。
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photo: 菊池陽一郎 |
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