私の祖父が富山新湊から上京し、魚屋見習いから会社を興したのが大正14年です。
 一時は別な商売をしましたが、父と一緒に現在の中島水産になる会社を設立して、この10月で60年が経過しました。
 当初は、業務用卸業でしたが、昭和29年に西武百貨店に出店してからは、徐々に水産物小売が中心の会社になってきました。当社は、水産物小売業界では、常に最先端の提案をしてまいりました。
 現在では当たり前になっている「プリパッケージ・セルフ方式」という販売方式は当社が先駆者であります。その当時は、対面方式の裸陳列がほとんどだったのですが、スーパーマーケットのセルフ販売が主流になることを早めに判断し、事前にパックし、それを冷蔵ケース内に陳列し、お客様が容易に商品を選べる方式に、真っ先に変更していった企業です。
 「デパ地下」という表現がなかった頃から百貨店の地下食品売場での多店化を果たす。「魚屋の寿司」というコンセプトで水産売場に寿司売場を最初に併設する。マグロを中々受け入れないと言われていた関西地区にいち早く出店し、現在では年商90億円を記録する。熱帯のシンガポールでラップ寿司を販売するという無謀なスタートから17年で、海外四ヶ国70店超の出店を果たし、各国で現地の方々に絶大な評価をいただいている。このように、当社は常に新しい商売・商品をお客様に提案し、高い確率で評価をいただいております。
 これからも、会社設立百年に向けて、新しいことに挑戦する地力を更に付けて、お客様に喜んでいただけるような企業であり続けるよう努力してまいりますので、引き続きご支援をいただきますようお願いいたします。
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