色がないものに惹かれます。
 キッチングッズを選ぶときに気にするのは色味。色がないものに惹かれます。キッチンって、野菜があったり、果物があったり、食材のパッケージもカラフルなものが多いし、わりといろんな色が多い空間だと思うんです。その上にキッチングッズまで色があったら、なんとなく散漫な感じがして落ち着かないので、色がないものを常備するようにしています。でも、ときにはかわいいなと思ってヴィヴィッドな色ものを買っちゃったりすることもあるんですけど、結局はそれがキッチンで目立ってしまって、使いづらくなっちゃうってことはありますね。だから基本的には色味がないものを揃えるように心がけています。
 私がキッチングッズと出会うのは、料理をしている方が使っているものを見ていいなと思ったり、レストランに行ったときに使われていていいなと思ったりしたときが多いです。例えばオピネルのナイフ、私のは前のモデルなのですが、出張料理家と仕事をしたときにその方がマルチに使っているのを見て買いました。クロス、まな板、ステンレスカップは料理家がプロデュースしているんですが、やはり彼らが愛用しているものは絶対的な信頼感があります。もちろん私も使って便利を実感しています。あと、スタイリングする上で出会ったDibbernのプレートは撮影でずいぶんお世話になっています。テーマにもよるんですけれど、大理石プリントがお料理の国籍を問わない表情を持っているので、重宝していて。そのほか、アルミの片手鍋はお湯を沸かすときにとても便利だし、トングは細くて握りやすく開閉作業が片手でできるので助かります。スポンジはパッケージもかわいいし衛生面も安心。石鹸置きに使ったりもします。ストウブ鍋は16cmというサイズが、お米を炊くにも副菜を作るにも便利です。ブレッドバスケットは電子レンジを使って温めるのですが、麻布とさくらんぼの種のおかげでおいしいパンをベストな状態に保ってくれるんです。私はSを買って後悔。サイズは断然Lがいいです。
 今回のセレクションはリーズナブルなものもありますが、プレゼントされたらうれしいなという目線で選びました。気に入ってくれたらうれしいですね。
にしざきみさ◎日本女子大学卒業後、会社員を経て、スタイリストCHIZU氏に師事し独立。雑誌、書籍、広告等で、料理からテーブル周りのスタイリストとして活動しつつ、ケータリングのコーディネートも手がけている。シンプルなテーブルコーディネートの中に、食べる時に楽しい仕掛けが感じられるように日々心がけている。
撮影=三木麻奈
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