久しぶりに、兵庫・明石の唯一ミシュラン☆の和食店「魚作」へ行って参りました。目的は「明石のワタリガニ」 です。明石に生まれ、幼少の頃から地の魚に親しみ、 美味しさを知り尽くした店主の料理は絶品です。(実は魚だけでなく、地の野菜にも精通されていますが)
  明石は、「鯛・蛸・穴子」が特に有名ですが、他にも素晴らしい魚が時期になると漁獲される のです。その一つが「ワタリガニ」です。内子が大量にむき身の上に乗っており、身もプリプリして おりました。何とも言えない甘味があり、残った身は、 最後に、「ワタリガニご飯」として、美味しくいただきました。私の表現力では、皆さんにお伝え出来ないことが残念です。
  ワタリガニは、他に洋食でも提供されます。パスタとして良く提供されますが、むき身がたっぷりという訳には中々いかないものの、用途はいろいろあるカニです。
 また、今シーズンは、小売店舗で初めて「紅ズワイガニ」を販売いたしました。実入りの良い原料を厳選して提供しましたので、多くのお客様にご好評をいただきました。幼少の頃、夏休みに祖父母の出身地であります富山へ参りますと、紅ズワイガニが山盛りに出された記憶がありますが、水っぽいので、味噌汁として提供された記憶があります。現在は、漁期も規制され、乱獲されずに、実入りの良い紅ズワイガニが提供することが出来るようになりました。
 蟹と言えば、「タラバガニ」「ズワイガニ」「毛ガニ」が一般的に知られていますが、 漁獲量が減ったり、外国人さんも大好きでカニを食べる人口が飛躍的に 増えており、前述の3種類に関しては、 高嶺の花になって、お祝い事のある時にしか食卓の乗らないようになってしまいました。
 20年前、ある百貨店の開店時のプロモーション商品として、タラバガニで大行列を作ったことが思い出されます。このようなことは夢物語ですが、「ワタリガニ」「紅ズワイガニ」のように、産地や時期にこだわって、提供方法を工夫すれば、お客様に喜んでいただけるカニはまだまだあると思いますので、新しくポピュラーになり得るカニを探し、提供して参ります。

 

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