ルールにとらわれないコーディネートを

  今回はキッチングッズのご紹介ということだったのですが、必ずしもその枠にとらわれない商品をセレクトしてみました。例えばプエブコのツールボックス、グローブ、エプロンなどは、キッチン用品として限定して使わなくても楽しめるのもだと思います。この形のツールボックスは元々工具などを入れる容器として使われていたものですが、ここにカトラリーやナプキンを入れて食卓に置いてみても、意外性があって面白いのではないかと思います。エプロンは野営用のテントをリメイクしたもので、ごわごわしていて、付けたままガーデニングや自転車の修理などができそうで、なんとなくカッコいい。
 マニュアル通りの使い方でなくても、スタイリストという仕事柄、常に創造力を働かせて、モノから生まれる意外な楽しみ方というのを追求していたいのです。そういう遊び心を忘れずに持っていれば、自ずと暮らしに彩りが出てくると信じています。なので、工具店や雑貨屋、ホームセンターなど、いつも好奇心を持って物色するのが習慣になっています。
 魚は塩焼きにしたり、ソテーしたり、シンプルな食べ方が好きです。そのためには鮮度の良い魚を手に入れなくてはいけないのですが、魚屋さんにもピンからキリまであります。地域の魚屋さん情報には敏感な方だと思います。どこかに良い魚屋があると聞けば、車を飛ばしてでも買いに行きます。それだけ魚は鮮度が命ですよね。
 冬に向けて脂と旨味が増してくる魚や貝。我が家ではクラフトグリルをベランダに出して、ジュージューと焼くのが定番です。

なかざとまりこ◎大学卒業後、料理&雑貨スタイリストのアシスタントを経て独立。女性誌、男性誌他、広告などでライフスタイルのスタイリングを手がける。フード、インテリア、雑貨など幅広い分野でユニセックスなスタイリングを得意とする。プライベートでは小学生の双子の母。


撮影=三木麻奈 取材=中島宏枝
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