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うまいは甘い
日本語の「うまい」は「甘い」から転じたものと、聞いたことがある。となると「甘えび」は「うまえび」ということになる。「甘い」ことをどんなに喜んだか、楽しんだかが、わかるような気がする。日本人にとって「甘い」は味覚の王様なのだ。「君はツメが甘い」なんて、批判的に使われることがある。これは「甘さ」に溺れて、ちゃんとできないという意味なのだろう。「甘い」は、人間をメロメロにしてしまうのだ。取材ページでも書いたが、「増毛」はカモメの多い処の意味。カモメは、ニシンの魚群に群がるレーダーのような役を果たしていた。江戸後期、アイヌの人々が獲ったニシンを、倭人が北前船で京都まで運んだ。それが名物の「にしん蕎麦」になった。西蝦夷の増毛には、秋田の分藩ができて、随分と賑わった。今、ニシン漁は衰退したが、甘えびで注目を集めている。カモメがひまそうに海辺で遊んでいた。(E)