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塩川純佳のおさかなコラム
骨のある奴
魚も肉類も骨があるほうが好きだ。
例えば、豚のスペアリブや、骨付き子羊のロースト、牛ならビステッカ アラ フィオレンティーナ(イタリアはフィレンツェ名物のティーボーンステーキ)や、骨付きカルビなどなど・・・
魚なら、鯖の塩焼きでも何でも、二枚におろしてあるものなら、必ず中骨のついているほうを選ぶし、ふぐも今はしゃぶしゃぶや、色んな食べ方があるが、やはり、骨付きのアラの部分のほうが好きだし、ふぐの中落ちのつけ焼きなんかは大好物だ。

考えてみれば、鍋だって骨のついてない魚や肉より骨つきの方がより出汁が出て、その後のお楽しみの雑炊でもうどんでも、より美味しくなる事は間違いなしだ。(ほら!鶏の水炊きもそうでしょ?)
大方、骨付きの物を食す場合、お上品に食べるという事が難しくなり、必然的に手で持って齧る、若しくはしゃぶるということになる。鯵の干物の中落ちのところの薄皮なんて、端を両手で持って齧ると最高だ!(私のイメージが壊れる事を覚悟で、あえてお勧めしたい)
だから、あまり最初のデートでそういうものを食べには行かないだろうが、より仲良く、親密になると(いや別に男女に限った事ではなく)和気あいあいと食べる事を純粋に楽しみ、それを分かち合いたくなるのではないか?などと考えるのだが、これからの季節ならやはり鍋!これも仲良しと食べると格段美味しく感じる。寒くなるにつれ、ふぐチリ鍋やあんこう鍋、両方とも出汁の出たスープで作る雑炊やおじやの美味しさは周知のところ。あんこうはチリにして、ポン酢で食すのもいいが、あらかじめ酒、醤油、みりん少々で味付けした出し汁に、芹を加えて食べるのもおつだ。


寒さが増してくると、魚がどんどん美味しくなる。それらの魚のアラを使って韓国風にチゲ鍋なんかもいい。この鍋での締めのお勧めは、韓国のインスタントラーメン(辛ラーメン等の太目の麺がグッド!)を骨の出汁が出たスープに茹でずに直接入れること。5分くらい煮込めば出来上がりだが、仕上げに葱などを散らすとより美味しい。

今は、骨をとるのが面倒くさいと骨なしの魚が出回っているようだが、こんなに最後まで美味しく楽しめるのだ、少々面倒でも、骨つきのものを選んで欲しい。人間だって骨のある奴の方が、味があるというものだ。

塩川 純佳

 




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