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成分名
エネルギー 226kcal
水分 61.6g
タンパク質 16.5g
脂質 20.9g
灰分 1g


カルシウム 12mg
リン 180mg
0.2mg
ナトリウム 88mg
カリウム 290mg
マグネシウム 29mg
亜鉛 0.5mg



ビタミンA 104μg
ビタミンB1 0.01mg
ビタミンB2 0.07mg
ビタミンC 1mg
ビタミンD 14μg
コレステロール 72mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
タチウオ:太刀魚
標準和名

タチウオ
(スズキ目タチオウ科タチウオ属)

別名  
地方名 カタナ・ヒラガタナ(秋田)
ハクウオ・ハクナギ(宮城)
タチオ(関西・紀州)
タチンジャ(沖縄)
英名 Ribbonfish
Silverfish
学名 Trichiurus japonicus Temminck et Schlegel
解説
体形が刀に似ているからとも、立って泳ぐからともいわれる。英名でも、「短剣魚、鞘魚(Cutlassifish,Scabbardfish)」と、刀にちなんだ名前が多い。また、「リボン魚、バンド魚(Ribbonfish、Band fish)」などともいわれる。テンジクタチの背びれは、生時黄緑色だが、タチウオの背びれは生時銀白色を呈している。体表の銀白色の粉はグアニン(銀色の色素)で、「タチハク」と呼ばれる箔の原料になり、セルロイドで練って模造真珠に使われたり銀箔の材料にする。歯の発達がよいので、釣るときは、専用の噛み切られないですむ針(鉤)を使うとよい。これまで日本近海のタチウオの学名には、松原(1955)によってTrichiurus lepturus Linnaeusが充てられてきたが、最近の研究から中坊(1993)は日本近海のタチウオ属をタチウオとテンジクタチの2種に分け、それぞれの学名にTrichiurus japonicus Temminck et SchlegelとTrichiurus lepturus Linnaeusを充てた。現在、タチウオ類の分類については多少の混乱が見られ、今後の研究に寄ってはさらに学名が変更される可能性もある。本書でのタチウオの分類は中坊(1993)に従い、タチウオの学名にTrichiurus japonicus Temminck et Schlegelを用いた。
分布領域
全世界の温帯域に分布する。日本近海では北海道南部以南に生息する。秋から冬に南下し、春から夏に北上する南北回遊を行う。瀬戸内海に生息している群では10〜11月に紀伊水道を通って外界へ移動し、翌年の春に再び瀬戸内へ戻ってくる。また渤海から東シナ海に生息する群は、秋に南下を開始して、東シナ海の中央部付近で越冬する。その後、5月前後から北上し、夏は中国大陸沿岸近くに滞留する。
生鮮・加工法
魚体が大きいものは、主に鮮魚で流通される。相場によっては、小さいもの同様に、かまぼこや竹輪などの練り製品の加工材料にされる事もある。鮮度が落ちやすいので氷冷されて出荷される。30〜40pくらいの小さなものは丸のままか切り身にされて、それ以上大きなものは切り身にされて店頭に並ぶ事が多い。大きなものの切り身は、味噌漬や粕漬けとしても売られる。また、体表のグアニンは模造真珠の原料にもなる。
主な食べ方
4〜5月頃から卵巣が成熟し、脂がのり始める。夏が旬である。白身で身が軟らかいため、刺身にする時は、昆布締めなどにすると良い。塩焼き、照り焼きやホイル焼きに適している。味噌漬や粕漬けなどにして、少し身を締めてから焼いても美味い。煮付ける時には、身が崩れやすいので一度揚げてから煮ると良い。から揚げやバター焼きなど洋風料理にも向いており、ムニエルなどのフランス料理の食材にもなる。トマトソースなどのサッパリしたソースが合う。グラタンにしてもよい。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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