意地汚いというよりも、お魚や貝に申し訳ないからなるべくすべて食べるのである。
 エビの寿司や刺身、天麩羅を食べる時、そのシッポ、必ず食べる。あまりにも美味しい場合は、人の残したシッポまで食べる。サザエの奥の、あの緑色の気持ち悪いトグロまいた部分。ここは苦いが、食べ慣れるとうまい。なんといっても無事にほじくり出した時の快感が素晴らしい。必ず食べる。ハマグリの貝柱。これは難関である。執拗にハガそうとしてもなかなかとれず、結局、使い古しのフデの先のようにボソボソになってしまう。できれば包丁で切り取りたい。美味しい。
 さて、鮎の塩焼きである。鮎は骨が柔らかで頭も食える。目も食える。目にイイらしい。もちろん内臓も食う。しかし…シッポはどうだろうか?あの塩まみれに焼けたシッポは?けっこううまそうに塩辛そうではないか?ここを食う人はどのくらいいるのか?ここまで食う人間は馬鹿か?と悩みながらもけっこううまそうで、ついに先日食ってみた。
 やはり腎臓は大事にした方がイイと思った。
サエキけんぞう◎1980年「ハルメンズの近代体操」でデビュー。1981年野宮真貴「ピンクの心」で作詞家デビュー。1986年パール兄弟にて再デビュー。作詞家+プロデューサー。近作は、雑貨店キャトルセゾン・夏のコンピレーション「太陽のパン」

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