女優。京都府出身。1991年歌舞伎俳優 中村橋之助と結婚。現在は3児の母となり、お菓子作り、茶道、書道、絵画、フラメンコ等の多彩な趣味を活かして多方面で活躍中。
 ハモは大好きです。ハモは私達京都の人間にはとっても身近です。骨切りは家庭ではできませんので、お魚屋さんがしてくださって、ハモの照焼なんかは普通の庶民のお魚料理。ハモは東京に来ると大変高級な食材ですよね。私は小さい時、ハモの照焼にしたものを丼にしてよく食べてました。あと、ハモだと意外と玉ねぎの甘みと合うんですよね。玉ねぎのざく切りとハモで「ハモちり」とかは、家庭での思い出です。ハモは季節の風物詩的には、やはり祇園祭の時期になると美味しいですよね。梅肉でいただくというのが、高級お料理屋さんでは非常に一般的ですね。東京に出てきてからは、あまりいただいたことないですね。それこそ東京で、すごいお料理屋さんにたまたま行く機会があって、ハモをいただいたことはありますけど。東京のスーパーではほとんど見かけないのでは?今はわかりませんが。京都でしたらね、簡単にお総菜の所にハモが並んでたりしますけど。

スーパーで「さかなさかな〜♪」という歌を聴くと4パックくらいカゴに入れてたりします。
 鰻はスーパーでリーズナブルな蒲焼が出ている時に、子供がいただいても大丈夫なように骨をチェックしながら、細かく切ってタレでからめ、名古屋の「ひつまむし」のようにして食卓に出し、大人はお茶漬けにしてみたりとか、そういうことよくしますね、 鰻大好きです。やはりスタミナつくかなと思うので、夏負けしそうな時にいただいたりしますね。子供がお魚好きなので、はらわたの処理をスーパーのお魚コーナーでやっていただいたものに、ハーブをいっぱい詰めてオリーブオイルでささっと焼いたり、淡泊な鱈などをキノコと一緒にホイル焼きしたり、よく作って食べます。さかなさかな♪という歌を聴くとスーパーで4パックくらい気がつくとカゴに入れてたりします。主人も魚好きで、最近では京都の小鯵を揚げて南蛮ソースを作り、酢の物のようにしていただいたりします。京都は港が舞鶴の方しかありませんので、加工したり保存したりという作業をとても上手にこなす土地柄だと思うんです。塩焼きも勿論そうですけど、ガーゼに西京味噌をサンドイッチして、あいだに魚を入れて味噌漬けにしたり、母など家庭でよくしてました。東京だとどこそこの西京漬けおいしいよと言われて、家庭で作るものじゃないんだ、東京の人って結構買ってくるものなんだとびっくりしたくらいです。
 食事で気をつけていることはバランスです。一時的に上の子供がお野菜嫌いな時期があって、その時に無理矢理食べろ食べろというよりは、手を変え品を変えでお料理を工夫するやり方もあるし、鮪のお刺身はお魚ですけれど、野菜と同じだけのビタミンが取れると本で読んで、食べさせてみたりしました。ヘルシーにいろいろなものが取れるのがお魚料理だと思うんです。鰻でいうと、京都の鰻屋さんで、錦糸卵のように薄いクレープ状の玉子を鰻の上にふわっとのせてくれるところがあるんです。家では薄く玉子を焼くのは難しいので、鰻玉丼のようにわざと玉子を半熟にしてのせてみたり、逆に玉子焼きを細かく切って上に振りかけたりして、栄養を足してバランスを考えています。子供にはいろんなものをおいしくバランス良く食べて欲しいですから。

photo=岩瀬陽一
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