今度、台北で新しい商売に取組みました。台湾では、これまで百貨店の食料品部門に6ヶ店の出店をしてきました。去る11月14日、台北に世界一のノッポビルが完成しました。我々はこのビルの地下一階のフードコーナーに出店しました。広いイートインスペースの中に、約40店が出店をしています。
 当日、盛大にオープニングセレモニーが行われました。オープンと同時に人であふれかえり、事前に作り溜めておいたパック入りの寿司が飛ぶように売れ、早々に品切れ状態になりました。
 わずか7坪ほどのスペースで、千パック以上の寿司を作り、全て売り切ったのです。これは、今年進出した香港での商売が成功した理由と同じで、商売の原理原則に則った手法を確実に実行できたことの結果だと思います。マクドナルドのセット商品の価格が、その国のファーストフードの基準価格と考えられています。つまりその価格と同じ価格で提供できるような仕組みを作り上げることが出来れば、今回の出店も成功すると思います。この課題に身体を張って挑戦し、仕組みを作り上げたことは評価に値するものと思います。
 これは、そう簡単に出来ることではありません。現地の価格調査から始まり、海外を含めた仕入れルートの開拓、人材育成、東京での実地研修などの下準備があったからこそ、現地で評価を受ける商品を提供することが可能となったものと思います。
 11月20日現在では、まだ開店景気が続いており、今の段階で将来に亘った継続的な評価を受けることが出来たかどうかの判断は出来ませんが、今後、高い評価を受けることが出来ると確信しております。香港の2号店の成功を含めて、アジアでの成功方程式はある程度それなりに理解しつつあります。
 これから、積極的にアジアで多店化を推進していきたいと考えております。


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