料理研究家 祐成二葉

ホタルイカとプチトマトのスパゲッティ
材料(2人分)
ホタルイカ〈ボイル〉…100g
プチトマト…12個
スパゲッティー…140g
オリーブ油…大さじ1
にんにくみじん切り…1かけ
しょうがみじん切り…1かけ
バジル…8枚
パルメザンチーズ…適宜
塩、胡椒…適宜
■作り方
1.スパゲッティはたっぷりの湯でゆでる。
2.フライパンに、オリーブ油をひき、にんにく、しょうがを炒め、ホタルイカを加える。
3.2に、プチトマトを加え、ゆでたスパゲッティに、からめる。
4.皿に盛り、バジル、パルメザンチーズをふり、塩、胡椒する。

ホタルイカとセロリのチャイニーズサラダ
材料(2人分)
ホタルイカ〈ボイル〉…100g
セロリ…1本(1cm厚さに切る)
〔中華ドレッシング〕
搾菜みじん切り…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
ねぎみじん切り…大さじ1
米酢…大さじ1
ごま油…大さじ1
赤唐辛子…1本(輪切り)
砂糖…小さじ1
塩、胡椒…適宜
香菜…適宜
■作り方
1.ホタルイカをさっとゆで、塩気を抜く。
2.セロリは、1cm厚さの薄切りにする。
3.ドレッシングの材料を合わせる。
4.ボウルに、1、2を入れて塩、胡椒し、3をかけて混ぜ、30分位おく。
5.皿に盛り、香菜を飾る。

ホタルイカとほうれん草のクリームグラタン
材料(2人分)
ホタルイカ〈ボイル〉…100g
ほうれん草…1/2束(3cmの長さに切る)
アンチョビ…2尾
(みじん切りにする)
バター…20g
強力粉…大さじ1
牛乳…1/2カップ
生クリーム…1/4カップ
溶けるチーズ…2枚
オリーブ油…大さじ1
塩、胡椒…適宜
■作り方
1.フライパンに、オリーブ油、アンチョビーをひき、ホタルイカを炒め、ほうれん草を加えて、軽く塩、胡椒する。
2.鍋に、バターをひき、中火にかけて半分くらい溶けたら強力粉を加えて炒める。
3.2の火を止め、牛乳、生クリームを加えて混ぜる。
4.もう一度火にかけ、クリーム状になったら、1を加える。
5.バターをぬったグラタン皿に並べ、溶けるチーズをのせてオーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

ホタルイカとじゃがいもの韓国風煮もの
材料(2人分)
ホタルイカ〈ボイル〉…100g
新じゃが…小10個
ごま油…大さじ1
砂糖…大さじ2
唐辛子粉…小さじ1
水…1カップ
しょうゆ…大さじ1
にんにく…1かけ
白すりごま…適宜
きぬさや…10枚
■作り方
1.鍋に、ごま油、砂糖、唐辛子粉、水、しょうゆ、つぶしたにんにくを入れ、じゃがいもを加える。
2.1を中火にかけ、じゃがいもがやわらかくなるまで煮る。
3.ホタルイカを加えて煮そのまま冷ます。
4.温めてから器に盛りすりごまをふり、ゆでたきぬさやを飾る。





にじますのカレー春巻きタルタルソース添え
材料(2人分)
〔春巻き〕
にじます…2尾(三枚におろす)
塩、胡椒…適宜
カレー粉…適宜
春巻きの皮…2枚(1/4の大きさに切る)
しそ…8枚
揚げ油
〔タルタルソース〕
マヨネーズ…大さじ4
ゆで卵みじん切り…1個
ピクルスみじん切り…1本
ケッパーみじん切り…大さじ1
パセリみじん切り…小さじ2
レモン…適宜
■作り方
1.タルタルソースの材料を合わせる。
2.にじますは5cm長さ2cm幅位に切り、塩、胡椒、カレー粉をまぶす。
3.春巻きの皮にしそ、2を置き端からしっかりと巻く。(小麦粉で水を溶いたのりをつける)
4.中温の油でカリッと揚げ、タルタルソース、櫛形に切ったレモンを添えて。

ニジマスのスモーブロー(デンマークのオープンサンド)
材料(2人分)
にじます…2尾(三枚におろす)
〔ハーブビネガー〕
白ワインビネガー…大さじ2
粒マスタード…小さじ1/2(つぶす)
砂糖…大さじ1
ディルみじん切り…小さじ1
塩…適宜
〔盛りつけ〕
赤玉ねぎみじん切り…大さじ2
バター…適宜
粒マスタード…適宜
ライ麦パン…4枚
イタリアンパセリ…適宜
マスカルポーネチーズ…適宜
オリーブ油…適宜
塩、胡椒…適宜
■作り方
1.ハーフビネガーを作る。ボウルに、砂糖、塩、ディル、粒マスタードを入れ、白ワインビネガーを加えてまぜる。
2.にじますは、皮をむいてそぎ切りにする。
3.2に、塩、胡椒して、1をふり、30分位おく。
4.ライ麦パンに、バターと粒マスタードを塗り3をのせ、赤玉ねぎみじん、イタリアンパセリ、マスカルポーネチーズをのせる。
5.オリーブ油を軽くかけ、塩、胡椒します。


すけなりふたば◎1988年ドイツ国立マイスター校卒業。5年間のヨーロッパ留学を経て、祐成陽子クッキングアートセミナーの講師に就任。料理制作、メニュー開発、テーブルコーディネートなど幅広く活躍中。主な著書に「食べるスープ 四季のレシピ」(PARCO出版)、「やっぱり麺が好き!」(ナツメ社)など。 著書多数。
お問合わせ先
祐成陽子クッキングアートセミナー
http://www.sukenari.co.jp

 お魚のお料理となると、和食が多くなりがちですが洋風のお味にすると、意外な展開が期待できます。この「ホタルイカとプチトマトのスパゲッティ」は、プチトマトが普通のトマトよりも甘いので、ホタルイカの塩分をマイルドにしてくれます。プチトマトは一年中手に入りますし、洗ってヘタを取るだけの気軽さが良いですね。下味には、にんにくだけでなくしょうがも使いました。
 また、ホタルイカは乳製品とも相性が良いので、「ホタルイカとほうれん草のクリームグラタン」も美味しいです。お野菜は、アスパラやブロッコリー、カリフラワーなどお好みで。ホワイトソースには、色々なお塩が出ている中でもマイルドなお味の岩塩を使えば、優しい仕上がりになります。
 セロリのフレッシュさと独特の香りはホタルイカと相性がよく、搾菜を使った中華風のドレッシングと合わせてサラダにしました。セロリは、ホタルイカに合わせた厚さに切ると、食感が良いです。
 今回のホタルイカは、ボイルされたものを使用しましたので、多少塩分が含まれていました。お塩は、最後に加えて塩加減を調整してください。
 お魚料理では、素材の臭みを消すために、ハーブなどを使って下味をつけると調理の幅が広がります。にじますは、川魚独特の香りが気になるという方や、味が淡泊なのでメリハリがほしい時、上手にスパイスを使って下さい。「にじますの春巻き」では、カレー味にして、アクセントにしそを巻きタルタルソースを添えました。魚の柔らかさと春巻きの皮のパリパリ感は食感が抜群ですし、お魚にタルタルソースの組み合わせは、お子様にも喜ばれます。
 「にじますのスモーブロー」は、デンマークのオープンサンドのことです。白ワインビネガーと粒マスタードにディルを加えてハーブビネガーを作り、にじます独特の癖をとりマリネします。これと、酸味のあるパンはよく合いますよ。彩りを考えて、赤玉ねぎのみじん切りやイタリアンパセリを散らします。マスカルポーネのチーズを添えるとクリーミーさが広がり、より美味しくなります。具だくさんで美味しい一品です。
 お魚のお料理は、カラフルなお野菜と合わせて、見た目にも鮮やかにすることがおすすめです。是非、お試し下さい。


photo=菅原史子
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