料理研究家 大庭英子さん

帆立貝のソテー・
トマトソースかけ

材料(4人前)
帆立貝貝柱 12〜16個
(塩、こしょう 少々)
かぼちゃ 160g
いんげん 120g
トマト 大3個
適宜油 大さじ2
オリーブ油 大さじ2
レモン汁 大さじ1
塩 小さじ2/3
こしょう 少々

イタリアンパセリ 適宜

■作り方
1.帆立貝は自然解凍して水気をふき、軽く塩、こしょうする。
2.かぼちゃは皮のまま洗い、種を取りのぞいてから、6mm厚さに切り、半分に切る。いんげんはへたを切り、長さを2つに切る。
3.トマトはへたをくり抜き湯通しし、冷水にとって冷ます。皮をむき横2つに切ってから、種を取り5mm角に切る。ボールに入れ、オリーブ油、レモン汁、塩、こしょうを加えて混ぜ、ソースを作る。
4.フライパンに油大さじ1を熱していんげんを入れさっと炒める。ふたをし弱火で1分火を通し取り出す。
5.フライパンに油大さじ1を熱してかぼちゃを入れ中火で色良く焼きつける。裏に返したら火を弱めてふたをし、2〜3分柔らかくなるまで蒸し焼きにして取り出す。
6.フライパンを洗い水気をふき、油を熱して帆立貝を入れ中火で両面を色良く焼きつける。
7.器に帆立貝、野菜を盛りつけて3.のトマトソースをかけイタリアンパセリを散らす。

帆立貝と野菜の
イタリアンフリット

材料(4人前)
帆立貝貝柱 6〜8個
(小麦粉 適宜)
ズッキーニ 1本
えりんぎ 2本
パプリカ(オレンジ) 1個
蓮根 120g
バジルの葉 8枚
[フリットの衣]
卵 1個
牛乳 1・1/4カップ
塩 小さじ2/3
粉チーズ 大さじ4    
薄力粉 1・1/2カップ
粗びきこしょう 大さじ1/2
揚げ油 適宜
レモン 1/2個

■作り方
1.帆立貝は自然解凍して厚さを2枚に切る。
2.ズッキーニは、縦半分に切り、1cm幅の半円状に切る。えりんぎは縦4等分に切る。パプリカは縦半分に切り、へたと種を取り、さらに縦4等分に切る。蓮根は皮をむき8mmの厚さの輪切りにし薄い酢水にさらして水気をふいておく。レモンは絞りやすく、乱切りにする。
3.ボールに卵をほぐし牛乳を加え塩、粉チーズを加えて混ぜ、薄力粉を加えてさっくり混ぜて衣を作る。
4.揚げ油を中温に熱してバジルはそのまま入れてゆっくり、かりっとするまで揚げる。野菜は衣をつけ、油に入れて弱火で裏に返しながら、色良く揚げる。
5.残りの衣にこしょうを加えて混ぜる。
6.帆立貝の水気をふき、小麦粉をまぶして5.の衣をつけ、揚げ油に入れ裏に返していろ良く揚げる。
7.器にフリットを盛り、レモンを添える。

帆立貝と枝豆の
しょうが風味
炊込みごはん

材料(4人前)
帆立貝貝柱 6個
(酒 大さじ1/2、塩 少々)
枝豆(さやつき)200g
(正味 100g)
米 2合
昆布だし 360ml
酒 大さじ2
塩 小さじ2/3
新しょうが 50g

■作り方
1.米は炊く30分〜1時間前に洗い、ザルにあげ水気をきる。
 炊飯器に入れて昆布だしを加えて30分位浸しておく。
2.帆立貝は自然解凍して水気をふき、酒、塩をふり、混ぜる。
3.枝豆はさやのまま適宜の塩をまぶして、たっぷりの熱湯で10分ほどゆでる。
 ゆだったらザルにあげてあら熱をとり、さやから出し薄皮をむく。
4.しょうがは皮をむいて薄い輪切りにする。
5.炊飯器に酒、塩、しょうがを入れて混ぜあわせ、普通に炊き始める。
6.帆立貝は焼き網にのせ中火で両面を色良く焼いたら、半分に切り、さらに6等分に切る。
7.ごはんが炊けたら、帆立貝、枝豆を加えて混ぜ、10分ほど蒸らし、器に盛る。

帆立貝の
エスニック春巻き

材料(4人前)
米の粉の生春巻きの皮 12枚
揚げ油 適宜
サニーレタス 8枚
青じそ 10枚
香菜 適宜
スイートチリソース市販 適宜

[春巻きの具]
帆立貝貝柱 250g
きくらげ 大さじ2
ねぎのみじん 大さじ3
しょうが汁 少々
酒 大さじ1
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
片栗粉 大さじ1

■作り方
1.帆立貝は自然解凍して5mm角ぐらいに切る。
2.きくらげはたっぷりの水に30分ほど浸してもどし、石づきを切り、せん切りにする。
3.ボールに帆立貝、きくらげを入れて残りの材料を加え手で良く混ぜ合わせて12等分にする。
4.生春巻きの皮はぬるま湯に1枚づつ浸し柔らかくなったら、固く絞ったふきんの上に広げて3.をのせて包み、残りも同じように包む。
5.揚げ油は中温よりやや高めに熱して4.の春巻きを3〜4個づつ入れて裏に返しながら、かりっと揚げる。
6.器に揚げ春巻き、生野菜を盛り合わせてスイートチリーソースを添える。
7.サニーレタスに青じそや香菜、春巻きをのせて巻き、スイートチリソースをつけて頂く。

帆立貝となすの
トーチ炒め

材料(4人前)
帆立貝貝柱 6〜8個
なす 6個
赤ピーマン 2個
揚げ油 適宜
油 大さじ2
にんにくみじん 1かけ
長ねぎのみじん 大さじ3
トーチ 大さじ2
赤唐辛子 2本
酒 大さじ1
塩 小さじ2/3
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
ごま油 大さじ1/2

■作り方
1.帆立貝は自然解凍して1個を縦2つに切る。
2.なすはへたを切り、縦に縞になるように皮をむき1本を4等分の 乱切りにする。赤ピーマンは縦半分に切り、へたと種を取り出し、さらに2〜3等分に切る。赤唐辛子は輪切りにし、種をとる。
3.揚げ油を中温より高めに熱し、なすはしんなりするまで揚げ、ピーマンはさっと揚げる。
4.中華鍋に油を熱して帆立貝、にんにく、ねぎ、赤唐辛子、トーチを入れて炒め、さらになす、ピーマンを加える。酒、塩で調味して炒め合わせ水溶き片栗粉でとろみをつける。最後にごま油をふり、器に盛る。

帆立貝と野菜の
冷やし合わせ

材料(4人前)
帆立貝貝柱 8個
片栗粉 適宜
オクラ 8個
ミニトマト 8個
みょうが 3個
ワカメ(もどして)60g
青じそ 8枚
おろしワサビ 適宜
しょうゆ 適宜

■作り方
1.帆立貝は自然解凍して厚さを2〜3枚に切る。
2.オクラはへたをそぎ切りにして塩でもみ、熱湯に入れてゆでた後、冷水にとり冷まして水気をふく。トマトもさっと湯に通し、冷水にとり冷まして皮をむく。
3.みょうがは縦にうすく切り、ワカメは水でもどして食べやすい長さに切る。
4.帆立貝は水気をふき、片栗粉を薄くまぶしてたっぷりの熱湯に入れてさっとゆでる。すぐに、冷水にとって冷まし水気をきる。
5.器に帆立貝、野菜を盛りあわせておろしワサビを添え、しょうゆで頂く。


おおばえいこ◎料理研究家。料理の基本を踏まえながら、身近な材料を使って作る数々の料理は、和食、洋食、中華の枠にとどまらず、幅広い。新聞、雑誌、単行本と、各方面で活躍中。

 ホタテのソテーをおいしく仕上げるには、表面をかりっと焼いて中はやや生っぽく。火を通しすぎるとパサパサになるでしょ。イタリアンフリットもホタテを2枚にスライスしてさっと揚げました。ホタテをじっくり揚げると中の水分が出て衣がはがれやすくなるし、身も固くなるから、やっと火がはいる位の揚げ方が絶対おいしいと思う。みんな心配して揚げすぎ。冷やし合わせでは夏だから、つるんとした喉ごしがいいと思い、ホタテをスライスし片栗粉をまぶして茹でました。食べ方は、ワサビ醤油でお刺身のような感覚で。和風ドレッシングでも合います。炊き込みごはんのホタテは一緒に炊き込んでもいいのですが、今回は表面を焼いて切って、炊きあがりにまぜました。夏だから塩味でさっぱりとさせてます。揚げ春巻きはね、生春巻き用のライスペーパーで巻いて揚げてます。春巻きの皮がない時は、ひら湯葉で巻いて揚げてもいい。ホタテは生春巻きより揚げた方が絶対合うと思う。トーチ風味炒めはお茄子を中途半端に炒めるより、高温でさっと揚げた方が油っぽくならないの。ホタテはふっくらする程度に炒めてますが。トーチが入っているので醤油でもいいのですがお茄子の色がきれいだったので塩味にして、唐辛子もきかせてます。ホタテの貝柱は処理がいらないかららくちんですよね。骨も皮もないし。ウチは冷凍だったらいつも冷凍庫に入っているの。1コ1コになっているから、使いたい数だけ使えていいわよね。おろす必要もないしね。


photo=菅原史子
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