食味酒処「あじ彩」
店主 橋本成一さん
食味酒処 あじ彩
長崎県松浦市志佐町浦免1311-1
TEL:0956-72-2955
  今年は例年より早い10月初旬から上質の寒サバが揚がっていますから、これから冬にかけて楽しみですね。旬サバが食べられるのは10月から翌年2月まで。刺身でお出しできるのも脂がのるこの時期だけなんです。
 バッテラや巻寿司、しゃぶしゃぶ、サバ茶漬けなど、料理のほとんどは旬サバが獲れるシーズン限定のメニュー。この美味しい旬サバを年間通して食べる方法はないかと考えついたのがサバの燻製です。火で中まで加熱する高温燻製はどの漁港にもありますが、うちはどうしても生にこだわりたいというのがあって、オリジナル製法の低温燻製でお出ししています。
 店は10年前のオープン当初から旬サバ、旬アジが中心。ほか、旬の地魚や、松浦は養殖も盛んなのでハマチや鯛、ふぐなども取り入れています。大事なのは美味しい魚を一層美味しく喜んで食べてもらうこと。松浦は魚が美味しい漁港の町ですので、鮮度や質を生かした商品開発にこれからも力を入れていきたいと思っています。

サバ刺しの盛り合わせ
鮮度抜群ぷりっぷりのサバの刺身が食べられるのも漁港の町ならでは。さらに、サバの燻製は日本でもここでしか食べられない逸品。スモークの香ばしさが鼻にスッと抜けていく。ほか、サバ刺しの炙り、しめサバなど。
サバクンのカルパッチョ
旬サバの燻製の刺身が洋風料理に。自家製バシルのドレッシングをかけていただく。女性客に大人気。

サバしゃぶ
珍しいサバのしゃぶしゃぶ。脂がのった旬サバを刺身よりも薄く切り、だしの中にさっと通した半生の身を薬味の入ったポンズでいただく。歯ごたえがたまらない。地元、遠方問わずリピーターが多い。
サバの塩焼き
塩焼きも忘れてはいけない定番の逸品。旬サバの上質の旨みそのものを味わうにはシンプルな味付けが一番。

サバの炙り
身の表面は香ばしく中は旨みしたたる生。
サバの塩焼き
常連さんの要望で1年前に生まれたサバの味噌鍋。とにかくスープが絶品。この店では有田の地鶏のガラでだしを取るので味噌の味がひと際濃厚。そこに淡白なサバが入ることで一層旨みが増す。半生のサバしゃぶが苦手な人も両方OKな人もこの鍋の虜だ。

しめサバの巻寿司/バッテラ
九州の大きな集会の仕出しで大評判となった巻寿司。しめサバと梅肉と寿司飯の酸味が口のなかで程よく溶け合う絶品の味。バッテラにここまで肉厚のしめサバを載せるとは贅沢の極み。松浦に揚がるサバの質の高さがうかがえる。
サバ茶漬け
焼きおにぎりに旬サバの炙り、白髪ねぎを載せた極旨のサバ茶漬け。


photo: 荒川健一
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