「今思えば、中学の頃に見よう見まねで料理を始め、高校卒業後はインド料理店でバイト、そして大学の時に友だちと催したカレーパーティーが好評を博して、現在に至っている感じです。」
今回のレシピをお願いした水野さんは料理研究家でもあり、男性料理ユニット“東京カリ〜番長”の調理主任でもあります。すでに本も7冊出版しています。しかし本業は会社員。他のメンバーも同様で活動はもちろん休みの時に限られます。
「自分が料理の道へ入るなんてことは予想もしていなかったですし、希望もしていなかったので、正直驚いています。作ることが好きで、食べ歩くことが好きで、結局こういう形になったのですが、楽しいからやっているだけなので、メンバーとも『つまらなくなったらやめよう』と話しています。料理一本にするつもりもなくて本業を変えるつもりもないです。」
今は年に40回ぐらいのペースで出張料理をしているそう。彼らの活動は“カレーを通して新しい世界に触れてほしい”がコンセプト。人の出会いのきっかけがカレーと音楽であればいいなと願っているようです。
「でも、東京カリ〜番長でカレーに興味があるのは僕だけ。自分はカレーライスよりカレー風味の方が気になります。全てのメニューにカレー粉を入れたら、レシピは無限ですよ。」
二度と同じカレーメニューは出さないというポリシーの東京カリ〜番長は7年目を迎えます。いつかまたどこかで違う味の“カレイのカレー”が食べられる日が楽しみです。