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僕は魚が好きです。食するのは勿論、見るのも釣るのも大好き。海や川や湖を見ると「ここにはどんな魚が棲んでいるんだろう?」と胸を踊らせるし、水族館の大きな水槽の前に一日中座って魚の泳ぎを見ていたいと、心の底から思います。誰かとの食事の時、魚を上手に食べる人だったらとても会話が弾むし、その後も良いおつきあいができます。なにより、「育った環境やセンスが良い人なんだろうなぁ」と思います。反対に、ぐちゃぐちゃにして殆どその魚の美味しさもわからず仕舞いな人とは、会話も弾まないし、その人の魅力も同じようにわからず仕舞いになります。
魚と一言で言っても、その種類は約3万種類。そのうち何種類を人類が食しているかは知りませんが、せめてスーパーで売っているもの位は、味と名前と姿を理解していないと世界一魚を食している日本人として恥ずかしい気がします。ちなみに、僕はいろんな釣りをしますが、釣った魚は必ずいただく、もしくは生きている間に逃がす、というのがポリシーです。そんな僕がいつかは釣ってみたいと思う憧れの魚がいます。そう『マグロ』です。 いつかは自分で釣り上げ、気の合う仲間達と思いっきり喰らいたいっ!釣り人としての夢です。マグロは皆大好きだから、切り身でも殆どの人が見ればわかる魚の代表です。しかし、その種類を言える人は案外少ないのではないでしょうか? ではここで、マグロに関する豆知識を少々。 まず、海のダイヤモンドと言われる、マグロの王様はクロマグロ。別名、本マグロ。とても稀少且つおいしく高価で、他のどのマグロも太刀打ち出来ません。文字どおり本物。キハダマグロ、これは読んで字のごとく黄色い肌のマグロ。メバチマグロは、目がクルンと大きい。ちなみにカジキマグロは名前に反してマグロの種類ではありません。ビンチョウマグロと言う安価で美味しいマグロもいます。回転寿司屋でビントロが回っていたら是非一度御賞味下さい。美味い上に安い! マグロについてもう一つ。マグロは回遊魚です。泳ぎ回る為に生まれて来ているのです。休まず常に前に進むのです。それも、誰よりも速く。速く泳ぐ為、身体の形も進化し、まるで弾丸のようです。ウロコさえなくしました。水の抵抗をなくす為です。寝ている時も泳いでます。何がそんなにマグロを前に進めるのでしょうか? それは、生きる為です。止まると、マグロは呼吸が出来ません。止まると死んでしまうのです。なのに僕達は無理矢理止めて、テーブルに並べるのです。だから、皆さん絶対に残さないで下さい。マグロに失礼です。マグロ料理が大好きな僕達日本人は、マグロを食するかわりに、マグロの人生のテーマを受け継ぐべきです。何があっても前に進むマグロの『全開ポジティブ人生』をです。 さぁ、皆さんマグロを食べたなら、いつもの2倍はテンポアップして、人生と言う荒波を泳いで行こうではありませんか!
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