料理研究家　相田幸二
サーモンとほうれん草のクリームパスタ
脂ののった秋鮭と甘みのあるほうれん草がベストマッチ。

材料（2人前）
　パスタ…180ｇ
　鮭切り身…2切
　ほうれん草…1/2束
　しめじ…1/2パック
　バター…20g
　生クリーム…100cc
　塩・こしょう…適量
　パルミジャーノレッジャーノ
　　（おろしたもの）…20g

■作り方
1.鮭は塩・こしょうをしてフライパンでソテーしておく。

2.パスタを茹でる。そのときにほうれん草も一緒にサッと湯通しして4〜5cmにカットしておく。

3.フライパンにバターをしいて、小房に分けたしめじを軽くソテー。そこに生クリームを加え、ひと煮立ちさせる。

4.パスタが茹で上がったら湯切りして、3.に加え、ざっくりと混ぜ、先に焼いた鮭とほうれん草を加える。

5.全体が絡んだらパルミジャーノ（パルメザンチーズでも可）と塩・こしょうで味付けをする。ソースの濃度はパスタの茹で汁を使って調整。お皿に盛り付けてブラックペッパーを振れば出来上がり。

サーモンの和風トマトソテー
レモンの酸味が決め手。サーモンとトマトのマリアージュ。

材料（2人前）
　鮭切り身…2切
　プチトマト…10個
　パセリ…3房程度
　にんにく…1片
　バター…20g
　かいわれ大根…少々

＜あわせ調味料＞
　醤油…大さじ１
　みりん…大さじ１
　酒…大さじ１
　レモン汁…大さじ1/2
　塩・こしょう…適量

■作り方
1. 鮭は塩・こしょうで下味を付けておく。

2.プチトマトは4等分にくし切り、パセリとにんにくはみじん切り、かいわれ大根は2cm程度にカットしておく。

3.フライパンを中火にかけてバターを溶かし、にんにくを入れて香りを出す。そこに鮭を入れて皮目からソテーしていく。

4.きつね色に両面がソテー出来たらプチトマトとパセリを散らして、合わせ調味料を入れる。煮汁が1/2程度になるまで煮立たせたら出来上がり。お皿に盛り付けて、かいわれ大根を散らす。

鮭のラタトゥイユ風
今日と明日で二度楽しめる、鮭と彩り野菜のコラボレーション。

材料(3〜4人前)
　鮭切り身…2切
　なす…2本
　ズッキーニ…1本
　パプリカ…1/2個
　たまねぎ…1/2個
　トマト…250g
　トマトケチャップ…大さじ２
　白ワイン（なければ酒でもOK）
　　　…大さじ2
　水…100cc
　固形コンソメ…2個
　オリーブオイル…大さじ3
　にんにく…2片
　塩・こしょう…適量
　バター…20g

■作り方
1.鮭は一口大にカットし、塩・こしょうをしてバターでソテーしておく。

2.なすとズッキーニは1cm程度の輪切り、パプリカは乱切り、たまねぎはさいの目に切っておく。

3.フライパンにオリーブオイルをしいてスライスしたにんにくを炒め、香りが出たらたまねぎを投入。

4.たまねぎがある程度透き通ってきたら、トマトとなす、パプリカ、ズッキーニを加えて更に炒める。

5.ある程度火が通ってきたらケチャップ、ワイン、水、コンソメを加えて中火でコトコト煮る。煮汁が半分程度になったら味をみて、 塩・こしょうで味をととのえる。出来上がったものを鮭のバターソテーとあわせて完成。

鮭とじゃがいものジャーマン風ハーブソテー
カリッとホクッと素材を生かして。ハーブの香りで食欲は増進！

材料(2人前)
　鮭切り身…2切
　じゃがいも…2個
　たまねぎ…1/2個
　まいたけ…1パック
　タイム…5本
　塩・こしょう…適量
　バター…20g
　パルメザンチーズ…適量

■作り方
1. 鮭は1切を3等分にカット、塩・こしょうをして小麦粉を薄くまぶしておく。

2. じゃがいもは半分に切ってレンジでチン、火が通ったら皮をむく。たまねぎは1cmほどのスライスに。

3. フライパンにバターをしいて、鮭とじゃがいも、たまねぎを入れる。鮭はいじらず、片面ずつしっかりと焼き固める。しっかり焼きあがったら裏返して、もう片面も。

4. 3.にまいたけ、タイム（葉をちぎってぱらす）を加えて塩・こしょうで味付け。じゃがいもと鮭の表面がきつね色に焼けてきたら、全体的にゆすり、味をみて、OKならお皿に盛り付け。お好みで上からパルメザンチーズをかけて。仕上げにバターをのせても美味。

鮭と野菜たっぷりのちゃんちゃん風
豪快に野菜をたっぷり。夏の疲れを吹き飛ばすスタミナ料理。

材料(3〜4人前)
　鮭切り身…3切
　野菜炒めミックス…1パック
　にんにく…2片
　バター…20g

＜あわせ味噌＞
　味噌…大さじ3
　みりん…大さじ3
　酒…大さじ2

■作り方
1.鮭は一口大にカットし、塩・こしょうで下味を付ける。

2.フライパンにアルミホイルをしいて、その上に野菜と鮭をしきつめる。上にスライスしたにんにくを散らし、あわせ味噌を上からかけて蓋をして火にかける。

3.中火くらいで焼いていき、全体に火が通ったら仕上げにバターをのせて。

鮭のバター醤油炊き込みご飯
バターと醤油の香ばしさが芳醇な一品。

材料(2合分)
　お米…2合
　（あればもち米とお米を1合ずつ）
　鮭切り身…2切
　バター…20g
　醤油…大さじ1/2
　三倍濃縮めんつゆ…50cc
　水…適量
　万能ネギ…5本

■作り方
1.フライパンにバターを溶かして鮭を焼く。焼き色が付いてきたところに醤油を加えて更に焼く。

2.醤油の焦げが適度に付いてきたら、その鮭をお米の入った炊飯ジャーに入れる。水少々を先ほどのフライパンに流し、残ったバターと醤油も溶かしてジャーに加える。さらにめんつゆを加え、メモリまで水を入れて炊き上げる。

3.炊き上がったら全体を混ぜて、小口切りにした万能ネギを加えて、ざっくり混ぜて出来上がり。お好みで仕上げにバターをのせて。



あいたこうじ◎1975年生まれ。仙台市在住。16歳より4年間板前修業をし、その後10年間サラリーマンを経験。退職後、2005年5月に立ち上げた「こうちゃんの簡単料理レシピ」が女性を中心に大人気に。今では1000万アクセスを突破し、レシピ本も続々出版。商品開発に携わったりTV・雑誌に多数登場したり、幸せ料理研究家として活躍の場を広げている。
http://kouchan-official.net
 　

　自分の料理のモットーはとにかく楽しむ。食べる人も作る人も。それはブログを始めて認識しました。凝った料理もできますが、なかなか作ってもらえないので、みんなの役に立てる料理、求められる料理って？というところから“凝りすぎない”、つまり簡単で実用的なレシピを考えるようになりました。ときどき挑戦してもらいますが、基本はこだわり料理よりごちそうにみせる工夫、忙しい中でも料理を楽しむ工夫を伝授しています。おかげさまでブログは1000万アクセスを突破、「作ってみました」「美味しかったです」の声がなにより一番うれしいです。
　レシピはだいたいが応用。今回も今まで作ったものの応用編でいきました。チキンとかホタテの料理を鮭で作ってみようという発想です。ひと工夫としては、トマトソテーにレモン汁を加えるとか、ちゃんちゃん焼きはとにかく野菜をたっぷり入れるとか、炊き込みご飯は鮭を焼いた後のバターと醤油を水で溶かして一緒に炊き込むなど。ラタトゥイユは一晩冷蔵庫で寝かせてカッペリーニ（極細パスタ）に絡ませても美味しいです。
日課ほど工夫して楽しんだ方が得。ぜひ楽しんで秋鮭レシピを作ってみてください！


撮影＝菅原史子
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