いさき料理と聞いて大体の方がまず思いつくのは、そのままの姿で煮たり焼いたりする料理かと思います。しかし、今回使用した値賀咲(ちかさき)といういさきは1尾が非常に大きく、400g以上という規格なので、切り身で作ってみました。
料理をする際のポイントですが、いさきの場合、骨が細かくあるので、しっかりと骨は取り除いてください。あと、今回はスープにしましたが、中骨まで無駄なく使ってほしいです。それ以外は特に言うことはありません。今回提案の6品もそんなに難しいレシピではないですし、いさきの場合は、さかな自体に旨味やおいしさがあるので、あまりこてこてと味をつけない方がよりおいしく食べられるんですね。それ自体が本当においしいおさかななので、なるべく味の特長を消さないようなシンプルなレシピを考えました。もともと癖も臭味もないので、臭味を取るために何かをしなければいけないということもないですし、身が崩れやすいということもないんですよ。扱いが楽なんです。でもアドバイスするとしたら、自分で捌く場合はうろこにご注意!ですかね。うろこが鯛並みに硬いので、取るのが大変なんです。部屋中に結構飛ぶんですよ、コンタクトレンズみたいなうろこが(笑)。だから後のことを考えると、おさかなやさんにおろしてもらうのがオススメですね。
それから油との相性がすごくいいなと思います。旨味が油に負けないんですよ。揚げると、より味を封じ込めることができるので、天ぷらは断然オススメです。身も厚いのでホクホクですし、なんといっても味が上品。もしかすると天ぷらだったら、鯛よりおいしいかもしれないですね。