女将ひとりで切り盛りする、アットホームな民宿
「かにと言えば香住」と言っても過言ではないほど、香住の小さなエリアには、かに民宿が100軒以上も連立しています。
ここ「つしま」もそのひとつ。約20年前に自宅を改築し、女将ひとりで始めました。
祖父母の家に遊びに来たような心地良い錯覚と落ち着いた雰囲気、清潔で細やかな気遣いが、女将自身からも佇まいからも伝わって来ます。肝心の料理は、地元だからこそ食べられる「活かにの刺身」を初め、つしまの看板メニュー「せこめし」のほか、定番のかに料理がいろいろと堪能できます。
ランチだけのプランもありますが、断然1泊2食がおすすめ。詳しくはホームページをご覧ください。
對馬 つしま
美方郡香美町香住区下浜660-3
TEL.0796-36-1856
http://kasumi-tsushima.com/
かにコースの一部メニューをご紹介
「かにすき鍋」
冬の定番は体を芯から暖めてくれます。いいおダシも出て、しめも楽しみ。
「活かにの刺身」
かに身を氷水に浸けるそうですが、鮮度が良くないとこんなにチリチリした身にはならないそうです。
「かにみそ甲羅焼き」
みそを酒の肴にするのもいいですが、ここに日本酒を注いで呑むというのもオツなもの。
「炭火かに焼き」
シンプルに食べる焼きは、かに本来の美味しさを実感します。

せこめし

材料
米…3合
せこがに…1匹
うすくちしょうゆ…54t
酒…54t

作り方
1. せこがにの脚は切り落とし、それを半分に切る。爪の先は捨てる。外子と内子を取り出す。かぶ(肩の部分、肩肉の部分)は半分に切る。
2. 米にしょうゆと酒を加え、水を3合の分量まで入れる。
3. 1.で処理したかにを米の上に乗せ炊き上げる(かにの甲羅と外子のついている殻は入れない)。

コツ
米の上にかにを乗せるときは、かにがかたまらないようにまんべんなく乗せること。かためて乗せると米が踊らないので、ご飯の硬いところができてしまう。


ゆでせこがに

材料
せこがに…適量
塩…適量

作り方
1. 生きているせこがには真水に30分程度浸けてしめる。
2. 水洗いをして汚れを取る。
3. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れて海水くらい(水1Lに対して塩大2)の塩加減にする。
4. 沸騰した湯の中にせこがにの甲羅が下、腹が上を向くようにして入れる。
5. 再び沸騰したら火を弱め、小さめのせこがには約20分、大きいのは約25分ゆでる。



撮影=菊池陽一郎
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