季節ごとの魚介を小皿に盛ってお家居酒屋

 今回はお家時間をより充実させてくれる8種類のグッズを選びました。木村硝子店のワイングラスは口当たりが素晴らしい。ビールでもワインでも日本酒でも、
お酒の味をもうワンランクアップグレードしてくれるような気がします。
 オーバルプレートやヴィンテージプレートもシンプルながら実用性抜群です。それと今回はご紹介していませんが、豆皿は大好きなアイテムです。旅先でも買い集めているうちに、かなりの数が家の棚にはあると思います。普段は買わない色や柄でも、豆皿なら少し冒険ができ、旅の途中でもさほど荷物になりません。好きが高じて、以前、豆皿と一口おつまみの本もつくりました。
 我が家は普通の家庭にしては魚料理が多い方だと思います。スーパーでは夫や娘と「カワハギの肝がパンパンだね」とか「今年のサンマは高いけど、一度は塩焼きが食べたいね」とか「牡蠣のオイル漬け作らなきゃ」「生しらすが出てる!」などと言い合いながら陳列を見て回ることもあります。魚介は季節の変化を肌で感じさせてくれる素敵な食べ物ですよね。
 新鮮な魚介はご飯にのせるだけでご馳走になるので、日々の食事にも助かります。味噌漬け、粕漬けにしておけばお弁当のおかずにも重宝します。寒い日はお鍋や汁物。魚のいいお出汁は一緒に煮ている野菜やお豆腐もさらに美味しくしてくれます。魚の種類を変えるだけで飽きがこないのがすごいところだと思います。
 数年前、釣りを趣味とする夫に銘入りの包丁をプレゼントしたら快く魚の処理をしてくれるようになりました。それといい毛抜きがあれば家庭でもより美味しくお魚をいただけます。釣った魚はオリーブオイル醤油で食べたり、昆布締めにしたり、甘辛いアヒポキにしてみたり、皮をバーナーで炙ってカルパッチョにしても良いおかずやおつまみになります。小さめの小皿によそって、大きめのお皿や木のボードに盛り合わせれば、気分も変わり、お家呑みがいっそう楽しくなります。
 この冬はボラ子を買ってきて、自家製のカラスミづくりに挑戦しています。お酒に合わせるのが今から楽しみでなりません。

いけみずようこ◎スタイリスト。料理やライフスタイル系のスタイリングを中心に雑誌や広告などで活躍。書籍のスタイリングは年間15冊ほど行っている。著書に『日々の楽しみ―毎日を幸せにするもの140』(日本放送協会)、『豆皿おつまみ』(池田書店)など。プライベートでは高校生の娘の母親。休日は家族でキャンプに出かけることも多い。ワインと料理(特におつまみ系)が好き。


撮影=三木麻奈 取材=中島宏枝
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