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海と山の国、長崎で
長崎は連日雨ではなく好天に恵まれた。空港から佐世保市大潟町までは、リアス式海岸ならではの、屈曲した山地を貫くトンネル続きの高速を北上する。長崎が海の国であると同時に、山の国であることを実感する。だから山の滋養が海を豊かにしている。スズキ目アジ科、
モジャコ、ワカシ、イナダ、サワラ、フクラギ、ガンド、メジロ、オオイオ、ハマチ、呼称は日本中に山ほどある。「ハマチはブリの子?」と言ったのが「ブリっ子」の語源という説がある。「アブラ」がのっているので「ブラ→ブリ」と変化したという説もある。だから特に冬にはもってこいの魚なのだ。深水100mを時速40キロで泳ぐ回遊魚、東京→大阪間も半日で泳ぎきる怪遊魚である。それにしても、「浮瀬ぶり」にまつわる、溝口キリさんを中心としたエピソードは、日本昔ばなしみたいなほのぼのとした歴史が伝わってくる。とても神経質な魚を大切に育て、みんなが納得するような食材に成長したのも、そうした温かい心があったからなのだろう。感謝!(E)