前日に釣り上げられたまぐろ20匹が、翌朝無事に東京・大田市場に到着。大田市場は国内最大級の青果および花市場として知名度の高いところですが、立派な水産物部も構えています。この水産物部にみえまぐろはコンテナごと到着し、解体され、中島水産の各店へ送られて行きます。
1 海水氷の中から二人がかりで丁寧に取り出し。 2 つねに氷で冷やしながら。
身が焼けてしまっては味も落ちます。
3 まずは尾から。ここが旨さのバロメータ。
見よ、この脂のりのよさを。
4 まぐろの3枚おろしは、力とコツが必要。
巨体だけに1枚が巨大。
5 この赤身が自慢。これほど良質のものは簡単にはできません! 6 部位に分けて、各店へ出荷。そのときもしっかり氷を詰めて。

 こうして、釣り上げられたまぐろは、大田市場に到着したその日に店頭に出され、私たちの食卓に並びます。
 1年中まぐろを食せることが、あまりにも当たり前のようになっている昨今、私たちのためにこれだけの手間をかけておいしいまぐろを届けてくれる人々がいるということ。また、私たち好みのまぐろを提供するために、良質の赤身と脂の絶妙なバランスを考え、育ててくれていることに感謝して、今日もおいしいまぐろを堪能しましょう。
   
撮影=菊池陽一郎
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